うほぅ

糞日記

ゼロックススーパーカップ ガンバ大阪 2-0 浦和レッズ

見た。
4-1-5への可変フォーメーションがうなり、ほとんどの時間レッズがボールを支配していたのでミシャ監督が考える強くてたくましいフットボールができているんだろうけど、相手が完全に4-4で引いて待ち構えてる中、最前線に5枚並べても結局それクロス入れるんでしょ?っていう日本×ギリシャのアレやん感が半端ないです。ボールサイドの相手サイドハーフが最終ラインまで追いかけてきてゴール前にかけてズラァッとDFが5枚きれいに並んでるところに、横からなぞるようにクロス入れていくわけだからな。それどっかで引っかからずシュートできたらミラクルだわという印象が残った。関根選手は頑張ってたけどね。日本サッカー全体においても、戦術がどハマりしたらバーンジャラジャラーなんだけど、出ないときはとことん出ない。武器はあるけど殴るだけで、投げてみるとか応用がない感じがもどかしいです。

そして引いた相手にはミドルシュートと言いますが、これにも問題点がある。Jリーグ平均レベルの選手相手なら基本的にミドルレンジ以上のシュートは枠に飛ばないので、Jリーグの守備というのはパスとドリブルを警戒してミドルシュートの選択肢を残してやる。正面16mから20m強といった「どバイタル」では止めに入るが、それより遠ければ変に飛び込んで抜かれ、マークをずらされる方がやっかいだし、撃たれても入る訳ないんだから慌てるな。ゴール裏に集めたサイキッカーたちが念力ではじき出すから問題ない…彼らに任せるッ。ってなもんで、基本的に撃ってくれたらマイボールと言っていい。ミドル撃たれそうなときの遠藤の所作とかみてると、それ入ったらガンバとしては困るけど興行としてはアリとか思ってそう。とはいえ槙野とかは平均レベルではないので惜しいのを飛ばしていたし、日本サッカー全体においても驚異的なミドルを撃っていくことは重要だと思う。

ガンバはテレビ解説でも言ってたけど両SHの守備貢献が素晴らしく、おかげで攻められても4枚のディフェンダーを常にボックス内に収納しておくことができ非常に強固だった。そしてボールを奪うことができれば開いた位置で待つ宇佐美に蹴っとけば押し上げられる。8人で守って取れたらタッチライン際のカッサーノみたいなどこかでみたイタリアン戦法を、パトリックも入れば両サイドで敢行でき非常に効率的。レッズもこれでやられるなら5人も前にあげとく意味が分からないし、0-0のうちに7枚で守ってズラタンに放り込んでこぼれ球をシャドー2枚でゴールに押し込めばよかったのではないかな。相手ペナルティーアーク周辺だけでカタをつけるッ!といった具合に。
人数をかけるんであれば、サイドなら高い位置でボール持てるのでそこからさらに2人ぐらい近づいてエリアに横から侵入を企て、ボックスのヘリでペナルティ含みに粘るなり、エンドライン付近までえぐってマイナス入れるなり、もっと相手が嫌がる戦法を使ってほしい。

結局のところ、8枚9枚で引かれたらどうしようもないからクロス入れるという体験をするのは飽きてきた感が強いし、これで勝ちにいくチームが増えるとみんなが日本×ギリシャを思い出してなんとなく気分悪いから興行的にはマイナスなんじゃあないのかな。個人的にはセレッソサポだけどレッズガンバならガンバ持ちなので結果には満足だけど、やっぱ2ステージは短期決戦だから守備を整備して外国人でドーン!という考えよりは2個あるしどっちか取れればいいから実験的なことをやろうってことで理解不能な攻撃サッカー対頭のおかしい攻撃サッカーみたいな試合が増えた方がいいです。そのためにはベタ引きしてくれる相手をおいしくいただくソリューションが必要だよな。