ポーカーチェイス メモ・基礎編
ポーカーの語源はポーク(フランス語、Wikipedia にはポッヘンというドイツ語で記事がある)、豚肉ではない。役なしをブタと呼ぶことと関連性はないらしい。そんなポーカーのテキサスホールデムが気軽にできるポーカーチェイスというアプリがゲーム実況者界隈で若干流行ってたので、自分でもやってみたら面白かった。先月中旬ごろポーカーの役を知ってるだけの状態から始めて先日ダイヤモンドまで行ったので勉強したことを記録します。
- 専門用語は最低限必要な分だけ
- フォールドエクイティなどの上級者以上向けレベルの概念はわからないので記述しない
- ドローイングデッドなどのかっこいいけど一人でやる分には使わない用語は使用しない
どうでもいいけどこのゲーム PC でやってるが起動するとめちゃくちゃファン回るの俺だけ?勝手にマイニングしてんじゃあないだろうな……。不安になるので軽くしてほしい。
ゲームの流れ
公式の教則動画を見てから数プレイすると以下のことがわかる。
- プリフロップ(手札2枚)>フロップ(場 3枚)>ターン(場 4枚目)>リバー(場 5枚目) という 4つのベットラウンドがある
- 手札2枚(ハンド)と場の 5枚(コミュニティカード)を組み合わせて、もっとも強い役を作った人が勝ち
- 4つのベットラウンドでそれぞれベット、コール、レイズ、フォールド、チェックという 5つのアクションができる
- プリフロップでは二枚の手札が強かったら 3BB でレイズ、弱かったら迷わずフォールド(降りる)
- フロップ以降は強い役が揃いそうだったらベットして集金する(pot を膨らませる)。ダメそうだったら降りる
- リバーまでに自分以外の全員が降りたらその手札でのゲームに勝ち。降りない人がいたら手札公開して強い役の人が勝ち(ショーダウン)。勝ったら pot に集まったこれまでの掛け金を相取りできる。
- 最終的に自分以外のプレイヤーからチップを全部取ったらその卓で一位になれる
ポジションの呼び方
アクションする順番はポジションで決まってる。プリフロップは BBの次(UTG)から時計回り、フロップ以降は SBから時計回り。重要な概念。
ポジション | 意味、私見 |
SB | Small Blind。強制で 0.5BB bet させられる。フロップ以降最初に行動しなければならず最悪のポジション |
BB | Big Blind。強制で 1BB bet させられる。フロップ以降 SB の次に不利だが、プリフロップでは最後に行動でき SB vs BB では有利、きついけど面白いポジション |
UTG | Under the Gun*1。プリフロップで最初にアクションさせられ相当不利。あとの 5人になにされるかわからない |
HJ | Hijack*2。UTG の次なのでこのゲームではあまり良くないポジション |
CO | Cutoff。BTN の取り分を Cut off(遮る)ことができるのが由来。実際 BTN が降りたら BTN として振舞えるので 2番目にいいポジション |
BTN | Button。D のマークが目印。最良のポジションでフロップ以降最後にアクションできるのが大きい |
相対的なポジションの呼び方
- 相手より後にアクションできるポジションにいることをインポジション(IP)という。ポジションがある、とも。
- 逆に相手より先にアクションしなければならないポジションにいることをアウトオブポジション(OOP)という。ポジションがない、とも。
ポジションがある方が有利。相手のアクションを見てから自分のアクションを決められる。自分がどっちにいるかでプレイ方針が変わるので、非常に重要な概念。BTN のポジションはフロップ以降、常にインポジションなのが強い。逆に SB はフロップ以降、常にアウトオブポジションなのでつらい。
手札の呼び方と特徴
2枚の手札の特徴としての呼び方
呼び方 | 特徴 | |
ポケットペア | 手札二枚が同じ数値でペアになっている。すでにワンペアになっており強い。AA や TT など。略して Tポケなどと呼ぶ | |
コネクタ | 手札二枚が連続した値になっている。98 など。隙間が空いてるのはギャッパという。97 は 1ギャッパ 96 は 2ギャッパ。間が詰まっているほどストレートになりやすい | |
スーテッド | 手札二枚が同じマーク。92s などと表記。比較的フラッシュになりやすい | |
オフスート | 手札二枚のマークがバラバラ。92o などと表記。比較的フラッシュになりにくい |
※ 組み合わせで、スーテッドコネクタがある。手札二枚が同じマークかつ連続数値。98s など。フラッシュやストレートができたらワンチャンあるいい組み合わせ。
※ 10 は一文字にするため T と表記
※ 片方なんでもいい場合、便宜上 X を使う。AXs、KXo などと表記。
相対的な手札の呼び方
自分の手札と場のカード、自分の手札と相手の手札を比較したときの呼び方
オーバーカード | 場に公開されたカードよりも大きい数値の手札。または相手の 2枚の手札より大きいカード。1枚だけなら 1オーバー 2枚ともなら 2オーバー |
アンダー | 相手の 2枚の手札と比較し両方小さい手札なら 2アンダー。AA に対して QQ はアンダーポケペア |
ドミネイテッド | 相手の手札の一枚と自分の手札がかぶっていて、もう一枚が相手のもう一枚より劣る状態。AT と A9 など。ドミられてるなどと呼び、非常に勝率が落ちる。 |
役の特徴や注意点
- ハイカード
- 役なし。ブタ。ブタ同士の強さは大きい順に比較していく。Aがあるブタなら A ハイ、K が一番上ならK ハイ などという。Aハイ同士なら二番目以降のカードを強い順に比較。
- ハイカードでは AK が最強。でも 22 のポケットペアに負ける。ブタにならないのでポケットペアが強い
- A ハイは相手もブタ濃厚ならショーダウンでの勝ち目は結構ある。Q や J ハイぐらいになってくるとブタ同士でもかなり勝ち目が薄くなってくる(誰にも K以上が配られていない確率は 4人卓でも 10%程度しかない)
- ワンペア
- 手札のカードが場のカードとペアになることを、ヒットした、という。K9 持ってて K62 がめくれたら、K がヒットした 1ペア
- 同じペアを持っている場合、ペアになってない数値を比較する。(多くの場合、ペアになってないもう一枚のカードの数値が高い方が勝ち。キッカーと呼ぶ)。なので両方の数値が高い方がいい。
- 場のカードで最も高い数値にヒットすることをトップヒット、2番目をセカンドヒット(フロップではミドルヒット)一番下をボトムヒットという
- トップヒットすると完成し得るワンペアではかなり強い。Q8 を持ってて Q94 がめくれたら、ワンペアではポケットペア AA、KK を持ってる人以外には負けない。ただしAQ など同じ Q のワンペアでキッカー負けする場合がある。この AQ のようなトップヒットかつキッカーもいいカードな状態をトップヒットグッドキッカーといい重要な勝ち筋のひとつ。
- ミドルヒットでも、周りが誰も何もヒットしていなければワンチャンある。同様にミドルより上のヒットしてないポケットペアも十分勝機がある。
- ボトムヒットでは負けることが多い。チェック進行でショーダウンまで行けたらラッキー。
- ツーペア
- ツーペア同士の場合、高い方のペアの数値が大きい方が勝ち。同じならもう一つのペアを比較する。
- 手札の両方のカードが場のカードとヒットしたツーペアは相当強い。K9 もってて AK962 など。AA,AK,A9,A6,A2 以外の AX に勝ってる。集金のチャンス?
- 手札に 1ヒットしかしておらず、場に 1ペアできて勝手にツーペアになったものは実質ワンペアと変わらない。トップヒットしてるやつが強い。
- 場にツーペアができてしまった場合、(フルハウス以上がいなければ)キッカー勝負になる。A を持ってる人が勝つが、チョップになりやすい
- 場にペアができた場合、ポケットペアはツーペアになる。このことで、場に 2つヒットしたツーペアがオーバーポケットペアにまくられる可能性がある
- 例えば T5 で投げやりに参加してフロップ T52。 2ペアできて喜んだのも束の間。ターンかリバーで 2がめくれると、対戦相手に AA-JJ がいた場合、TT55X のツーペアは JJ22X のツーペアに負ける。32 持って 832QQ でも同様。AA-99 が相手にいたら自分は QQ338、相手は QQ998 になり負ける。ポケペアの長所は、最初からワンペアあることと、3カード→フルハウス狙いだけだと思いがちだが 2ペアでも有利になる場合がある
- ただしミドル以上のペアの場合に限る。低いポケットペアは ATT55 などの 2ペアボードでは消滅する
- スリーカード
- ストレート
- 循環してない。 QKA23 とかはストレートつかない。A のみ "14" としても 1 としても使える。最強 AKQJT、最弱 5432A
- キッカーがない。チョップ(引き分け)になりやすい
- フラッシュ
- 複数人いる場合、手に持ってるそのスートの数字が一番大きい人が勝つ。チョップになりにくい(場の5枚が同一スートなどであり得る)
- フルハウス
- フォーカード
- 同じ数値のフォーカードを複数人で持ちあうことがないのでストレートフラッシュが起こりえない場なら確定でナッツ(場の 5枚で完成し得る中の最強の役)といえる
- ストレートフラッシュ、ロイヤルフラッシュ
- このゲーム、ロイヤルフラッシュもショーダウンしないと実績解除できないらしい
ドローハンド
あと一枚で、フラッシュまたはストレートが完成する状況をドローハンドという。それぞれフラッシュドロー、ストレートドローという。麻雀で言う「黙でテンパイ」状態。
- ストレートドローには待ちかたで呼び名があり、89TJ など両面待ちをオープンエンド(OpenEndStraightDraw,OESD)、3467 などカンチャン待ちをガットショットなどと呼ぶ。
- A3457 などの 2か所のガットショットをダブルベリーバスターと呼ぶらしい。用語自体はあまり発生しないので使わないが、A47 のようなフロップでも 35を持ってる人がいたら 2 と 6 の 8枚待ちでストレートがあるってことで、ストレートの危険は結構見えにくいと思う。
- また、フロップ時点であと 2枚でフラッシュまたはストレートが完成する状況をバックドア*6ドローと呼ぶ。
- 2連続でほしいカードが来ないと役にならないのでかなり完成確率は低いが、自分と相手のどっちが強いかわからないとき、バックドアがあることを根拠に強気なベットをしかけたりすることがある。
所持チップ
スタックと呼ぶ。多いとビッグスタック、少ないとショートスタックと呼ぶ。無くなると退場。
多いスタックはディープスタックとも。このゲームでは DEEP と記載されているトーナメントなら 200BB もの Deep な初期スタックで 4時間ぐらいずっとプレイできるらしい
1BB 単位での表示にする
デフォルトだと 所持チップは 10000、15000 などとチップ数で表示されているがクリックすると 1BB 単位に変更できる。1BB は BB のポジションが強制的に賭ける掛け金の額で、最初 1BB=200チップだが、3分ごとに 1BB のチップ数が増加する。3倍の 3BB でレイズしたかったら開幕は 600レイズだが、終盤は 7500レイズとかになる。
BB 表示なら最初から最後まで 3BB は 3BB なので、最初から 1BB 表示にしてた方がプレイしやすい。
ベットラウンドとアクションの種類
アクション | 意味 |
ベット | チップを賭ける。相手に「同額賭ける」か「降りる」かの選択を迫る。 |
レイズ | 掛け金を釣り上げる。チップを払って相手に逆にコールか降りるか選択を迫る。ベットやレイズをすることを「打つ」ということが多い |
コール | すでに相手が賭けた額と同額賭ける。その手札でのプレーを続けられる |
フォールド | 降りる。他の人がベットやレイズで提示する額でコールできないなら、フォールドする。何も得られないが、レイズやコールして負けるよりはプラス |
オールイン | 特殊なベット・レイズ・コール。所持する全額を賭ける。負けるとすべて失うが、その手札でのショーダウン参加が保障される。コールするためのスタックが足りないときもオールインするなら参加可能。 |
チェック | パス。誰も Bet もレイズもしていないときのみ可能。自分も掛け金を釣り上げる必要がないなら選択する。 |
- ポジション順に上表のアクションのどれかを行い、以下の状態になれば次のベットラウンドに進む。
- 全員チェックした
- フォールドした人以外全員が、最後にベットやレイズで掛け金を釣り上げた人の提示額と同額になるようにコールした状態。
ベット・レイズする目的
- 相手をフォールドさせること。
- フロップでもプリフロップでも相手が全員降りさえすれば自分が pot を獲得できる
- 自分の勝ちでこの手札を終わらせる。弱いハンドだったり勝ってるかどうかわからないときに重要
- 相手にコールしてもらい pot を膨らませる(バリューベット)
- 勝てそうな手札のときに重要。このゲームは相手が強い手札を持っているが、自分はさらに強い手札を持っている、という噛み合った状況が最も大きく稼げる
- 相手がフォールドせずコールしてくれるギリギリの額を狙う
- 両方
- 例えばプリフロップで 3BB レイズするのは、弱い手札の人に降りてもらって勝率を上げながら、コールされたら pot が膨らんで勝ったときの報酬が増える、両方の意味がある
- 降りてほしいのかコールしてほしいのかわからない額が強い。相手を悩ませることができる
相手がベットしてきたら、フォールドするか、コールするか、レイズするか
- 勝てないと思うならフォールドする。大前提
- 勝てると思うならコールする
- 自分が圧倒的に強い役ができている状態だったらショーダウンまで進んでも何も困らない。相手のベットはむしろおいしい。チップもぐもぐできる。
- 相手が弱いのにベットしてきている、と思ったときもコールする。こっちが勝ってるならレイズすると相手に降りる選択肢が生まれて損
- 勝ってるか負けてるかわからないなら、レイズする
- このままショーダウンしても負けてそうなら、コールできない(チップ与えてるだけ)。でもフォールドもしたくない。となると、レイズしかない。
- 相手の画面にフォールドボタンが表示されるのはベットかレイズしたときのみ。表示させたら相手は押すかもしれない
- 「私は強いけどあなたはどうなの?」と聞かれて「お前こそ勝ってるとでも思ってんの?」と質問に質問で返すようなもの。チップを積む代わりに、勝ってるか負けてるかの判断を相手にゆだねることができる
- フロップ以降で自分のレイズを相手にコールされたら多くの場合、相手の手は本当に強い。次の相手のベットには降りることも考える(新たにめくれたカードが自分の役を強化してないかぎり)
- 今はブタだけどターンかリバーのどちらかでハート引けたら勝てる。でも確実ではないからできればここで相手に降りてほしい、という場合には特に有効。
- その他(もともとベットしたかったけど自分より先に誰かにベットされた、が、その額がヌルかったので積み増したい、など)
- このままショーダウンしても負けてそうなら、コールできない(チップ与えてるだけ)。でもフォールドもしたくない。となると、レイズしかない。
ゴールドまでの方針
- めちゃくちゃ強いとき以外は降りる
- AA-QQ AK, AQ AJ レベルの強さのとき以外は降りる。これらのカードが来たときだけ入る。勝てたら 12BB ぐらい増えるので、それで 4周ぐらい観戦できる。
- 降りまくってたらほかの 5人がオールイン合戦を始めていつの間にか 3位以内に入れる。
ただし、早くポイントを上げようとすると 1位になる必要があり、それはヘッズアップで勝てないとなれない。
ヘッズアップ(HU)とマルチウェイ
一対一の状況をヘッズアップ(heads up)と呼ぶ。6人中 4人降りて HU の場合と、4人飛んで 1位を決めるための HU がある。
逆に多人数が参加している状態をマルチウェイ、3人なら 3way などという。単純に参加人数が多いほど勝率が下がる(50%→33%→25%...)のでマルチウェイのときは注意が必要
当然ヘッズアップの方がプレイしやすい。2人相手がいると手札を読むのも倍、相手のアクションの意図を考えるのも倍になる。
ヘッズアップに強くなる
ここでのヘッズアップとは、6人中 4人が飛んで帰宅した状態。1位を争うタイマンのほうのヘッズアップにて戦う方法を記載する。
まず、ヘッズアップでのカードの勝率についてざっくりでいいので把握する。ヘッズアップのときの手札同士の相性は下表の通り(格ゲーのダイヤっぽくざっくり。正確ではない)。
組み合わせ | 勝率 | 例 | 備考、不利側が勝つには |
オーバーポケペア:2アンダー | 9:1 | KK 対 Q8 など | 片方ヒットでは足りない。両方ヒットしたり 3カードが必要 |
オーバーポケペア:アンダーポケペア | 8:2 | AA 対 KK など | アンダー側だけヒットして 3カードにしないと勝ち目無い |
オーバーポケペア:アンダースーコネ | 8:2 | QQ 対 87s など | AA に対して一番対抗できるがそれでも 23%ぐらいしか勝率ない |
ポケペア:1オーバー | 7:3 | 88 対 A6 など | オーバーしてるほうをヒットさせなければならず不利 |
ポケペア:2オーバー | 5.5:4.5 | 88 対 AK など | AK であってもポケペアには微不利 |
ポケペア:2オーバースーコネ | 5:5 | 44 対 JTs など | ヒット、ストレート、フラッシュなど勝ち筋が多くほぼ互角 |
ドミネイト非ペア:ドミられ非ペア | 7:3 | AQ 対 AJ など | 納得行かないがドミられ側にまくられることがかなり多い |
2オーバー:2アンダー | 7:3 | AK 対 QT など | 両方のカードで負けている。ワンチャン自分だけヒットさせれたら |
相手との4枚で、1位 3位 : 2位 4位 | 6.5:3.5 | AQ 対 K9 など | 2オーバーほどではないが結構有利 |
相手との4枚で、1位 4位 : 2位 3位 | 6:4 | A2 対 K9 など | なので少なくとも A か K があれば有利がつくオールインになる |
- とにかくポケットペアが強い。自分のより強いポケットペア以外のほぼすべてに微有利以上つく。
- A があればポケットペア以外にはだいたい有利になる。 相手が A 持ってないなら K でもいい
- "1位 4位" でも "2位 3位" に対して勝率 60%弱あり、A2 でもヘッズアップでは強いほうといえる。とはいえ 40% を引かれたら負けるが、しょうがないと割り切る
- 逆に相手の手札に対して 2アンダーや "2位 4位" になってしまうとかなり分が悪い。 Q8 程度では不安。 J8 は俺は降りるかも
- 87s などの数値低めスーテッドコネクタは HU ではきつい。ストレートやフラッシュができたらいいが、多くの場合、ただの 2アンダーで終わる。
手札の強さを把握したら、どのような方針でプレイするか決めておく。
ヘッズアップでは SB 側(先に行動)、BB 側(後に行動)が交互に来るようになっており、通常は BB の方が有利なポジションだが、HU では SB 側が割り切ってオールイン連打してくるとなかなか怖い。
- SB 側の方針
- A か K があればオールインでいい。
- オールインできない手札でも 2BB でレイズしたら降りてくれるかもしれない。
- 相手を降ろして 1BB もぎ取るのが格ゲーでいうと投げ通したぐらい大きい。
- オールインしない場合、オールインされて困る額でレイズしない。2BB でいい。4BB レイズ>相手オールイン>フォールドとかしてたら勝てるわけない
- オールインできるなら 3BB 以上打ってもいい。ポケットペアなら 3BB 打ってオールイン返ってきてもオールインで返せる
- 弱いと 2BB、強いとオールイン、みたいにならないように AK~A8 とかで 2BB 打ったりも混ぜる
- 相手のほうがかなりスタックが少ない場合は 2BB でいいので Q 以下の手札でもレイズする。オールイン来たら 2BBで許してもらう。コールしてくれたらポーカーで遊べる
- BB 側の方針
- 自分と同じか多いスタックの相手がオールインしてきたら、上のポケットペアや AJ 以上など、勝ち目が濃いときだけ受ける
- 相手の方がスタックが少ない場合もこっちが弱いなら別に降りでいい。
- 相手が「確実に倒せる武器探すタイプ」ならやりやすい。確実に倒される武器は回避。
- 普通に 2BB 以上打ってきたら、オールインできるならオールイン。降りてくれたらおいしい
- オールインできないなら降りた方がいいが、コールで入るならスーテッドコネクタなど、プレイ判断がしやすい手札で入る
- フロップ以降のプレーに自信があれば 2BB のレイズは普通にコールしていい。SB 側はポーカーで遊べると思ってるのかもしれないがポジションはこっちにある。
- ただし、SB の 2BB レイズには上位 AX や AA が混ざっている(じゃないと 2BB でレイズしてくること自体が弱い)。
- フロップ以降も依然 SB から先手でオールインされることが十分にある。手札が微妙だとそこでまた判断が難しい。降りたら 2BB コールした分削られる。残りスタックがお互い微量ならそこまでポジション優位はない
- なのでプレーに自信がないならコールなんかせず降りるかプリフロップ時点で先に 3bet オールインしてしまった方が明快。若干有利かなぐらいの手札は特に。
- 共通
- 序中盤のオールイン合戦で最後に残った相手が飛んだ 4人のチップを全部吸収していて、 5BB 対 25BB みたいな対戦になる。
- 自分 2BB、相手 15BB の状態からでもオールイン 4連勝すれば勝てる。勝負を投げない
- 負けても 2位だから悪くない
という感じでとにかく真面目にはやらない。
ラスト 2人に残るまでは QQ 以上じゃないとプレイしないという方針なのに、ヘッズアップになると急にイケイケに切り替えないといけない。シルバーのときそれがわかってなくて、納得がいく強さの手札以外、HU でも全部降りてたのでじり貧で退場してた。2位ばっかで 1位を 2~3回ぐらいしかとれてなくてあまりにも勝てないので、上に書いた手札同士のキャラランクみたいな表を書いてやっと 1位が取れるようになった。
終盤、弱いのを降りる以外はオールイン一本で行く戦略のことを Push or Fold と呼び、プロでもトーナメントでは普通にやるらしい。このゲームのランクマやトーナメントでも有効。
なお、以上のやり方は 4人降りたタイプのヘッズアップにもある程度適用できるが、あまりやらない方がいい
- オールインで負けて 5位や 6位になると痛すぎる。仮に 7:3 で手札強かったとしても 3を引かれたら帰宅。
- 6人まだいるときは、相手もかなり厳選した手札で戦ってる。AA 持ってる相手に K9 でオールイン仕掛けても勝てない
- 4人ぐらいになると、4位でもいいならオールイン狙いもあり。
ゴールドぐらいになるとみんな簡単には飛ばなくなっていくので、そこそこ参加する必要が出てくる。なのでポーカーの基礎を勉強したので次のエントリで書く。とはいっても勉強したことはあまり活かされてなくていまだに 1位取るときってプレイがうまいんじゃなくてオールインじゃんけん勝ってるだけなんだけど。
つづく
*1:UTG: 最初にアクションするので全員から銃口を向けられてるように注目されるのが由来
*2:HJ: CO の一個前を Hijack と呼ぶ。BTN と CO の取り分をハイジャックするという由来で 9人制では良いポジション
*3:強制 Bet :SB、BB は手札を見る前に Blind Bet しないといけないからブラインドポジションと呼ぶらしい。ホールデムではない別のルールのポーカーでは Blind bet がない種目もあるらしい
*4:アンティ:どのポジションでも支払う強制掛け金。リアルでは面倒なので BB のポジションが全員分を払う BB アンティという方式もあり、BB でのディフェンスがより重要になる
*5:厳密には、ポケットペア→3カードをセット、手札の 1枚が場のペアにヒット→トリップス、という説がある。3oakという略称も。正直 3カードでいい
*6:バックドアはコンピュータのセキュリティ用語等で言われるニュアンスと同じ。裏口・不正。あり得ねぇ確率でフラッシュそろえてんな! 控室でディーラーと握ってんのか?ってニュアンスなのかも