うほぅ

糞日記

リオ五輪最終予選 日本 1×0 北朝鮮

去年の予選のマレーシア戦だかも見たけどサイド裏に武蔵が飛び出して全体を押し上げ、サイドバックに戻してクロス、押し込んだらミドル散発ぐらしか形がなく、パスを散らして相手を崩すといった概念がこのチームにはあまりない。マレーシア戦は左サイドバックの安在のドライブして落ちるエグいクロスが久保の頭に当たって入ったというゴールのみのウノゼロ。サッカーの塩漬け、保存食を味わうことになった。
先発は櫛引;室屋、岩波、植田、山中;南野、大島、遠藤、中島;久保、鈴木。前半印象に残ったのは武蔵・室屋・遠藤あたりのがんばりと山中のクロスの精度、あと北朝鮮6番が中島に前蹴りを打ち込んでイエローカード、その後のリプレイを見た松木さんが「イエローだろ」とぼやいて「出てます」と失笑を誘ったシーンぐらいか。
去年の予選を見てた限りでは、松原が好きだったんだが室屋もがんばり屋さんですね。ただ、中盤より前でボールを離すときに誰もいないところにパスしたりと、高校生みたいなところがある。
つなぐ意識が全くないのでボールを持ったら前線に蹴ることになるが、自陣深いところで取れたとき、クリアボール気味にハーフウェイ手前の武蔵に当ててもそこから膨らんでいく気配が全然しないんだよな。頑張ってファウルをもらったりはしてくれているものの、ちゃんと後ろに落とそうとしてもあたりに選手はいないし、久保が縦関係で後ろにいてなんかできるとか、そういうネタがあんまりないのかもしれない。ないのか?久保はゴール前での能力にステータス全部振ってしまったのか?とにかく武蔵が後ろ向いて落として前向いた選手がドリブルで運んでたらサイドが上がって来てうんぬんっていうビジョンが全然持てないので、最終ラインが出すしかない行く宛てもないロングボールは北朝鮮の人に確保されたりラインを割ったりし、けしてマイボールになることがない。久保や南野、大島など、何にもやることがないじゃんって人の比率が多いんだよこのチームは。
逆にさすがの北朝鮮はロングボールの扱いになれており、落としを受ける選手が凄い勢いで助けにくるし、イーブンボールに日本人が反応しても北朝鮮FWはごり押しで前進してくる。プレスをかけても取りきれず結局前に運ばれてしまうし、これは日本苦しい。
そんなこんなで前半終わり。前半5分に山中が蹴ったコーナーキックをファーで植田が右足で叩いて先制という幸先のいいゴールシーンもファーでどフリーすぎたので、北朝鮮が独り相撲の結果ビハインドという感じ。
ハーフタイムは意識の高いCMタイムだが、なんとオシムがでてくる。「恐れることを恐れるな。」いいこと言う。だから勇気が必要なんだよ。
北朝鮮は後半長身のDFを最前線に配置した。風上を生かしてロングボール攻撃をさらに強めていこうというのか。早速ショートコーナーからごちゃごちゃして決められかけるもクロスバーの上に外してくれた。
一方、山中のマイナスを久保がニアで合わせてニアポストを叩き、ストライカー感を出してくる。だいぶまえから持ってる疑問だが、この人ゴール前でしか仕事しないの?
北朝鮮のロングボールが風で伸びてそのままゴールキックになったりするようになったなと思ってたら、いい感じに飛んで来た次のロングボールは自陣ボックス内でイーブンになり浮き球をだれも処理せずバウンドさせて肝を冷やしたりと、なんというかぐだぐだすぎる。
17分あたりで南野Out矢島In。残念ながらあんま役に立ってなかったな。
風下でボール止まるんだからもうコーナーフラッグ狙ってオモクソ蹴って武蔵にパトリック仕事してもらえばいいじゃあねーか。と思っていたが上空の風の強さがハンパなく、バックスタンドの高さを超えたあたりで真上に変化する気持ち悪い弾道でボールが浮き上がって戻ってくる。じゃあもっと低くて強いボールを蹴らないとだろ。と思っていたら北朝鮮ボランチも落下点を読めなくなっているのか、落ちたのをかなりの頻度で拾えて相手ディフェンスラインの前方で前を向いてボールを持てたりする。これもうわかんねぇな。
ロングボール攻撃を受け続けていたが、こぼれたボールを拾った遠藤が突然長い距離をドリブルで運んでびっくりする。結局取られたものの、流れが良くないときに、それでもなにか変えていこうと主体的にプレーできるところがこの選手の良いところだと思う。A代表カンボジア戦も前半で下げられて評判悪かったが、個人的にはチーム全体がクソみたいに動きが悪い中、頑張ってた一人という印象で、むしろ好感を持った。ヤットさん並になるまで精度はあげていかないとだが、ワットさんとしてA代表に定着する日がくるかも。ところで、あの試合あのまま0-0の可能性もあったので、それなら責任を取るべきなのは遠藤ではなく山口なので遠藤が下げられたと思っている。関係ない話だがそんな螢がドイツに行ってしまい、実はセレッソで一番好きな選手だったので悲しいのだった。ほた〜、いつでも長居に帰ってこいよ〜(田中邦衛で)。
32分、大島Out、原川In。川崎ではいいのかもだけど、このチームで大島が良いと思えた瞬間がない。解説によるとリズムを作り出す選手とのことだが、リズムもクソもない戦法だからな。
34分すぎ、武蔵がファウルをもらって得たボックス左脇でのフリーキック、山中のクロスから岩波のヘディングが決まるもオフサイド
この前後から中島が目立ちだす。北朝鮮が落ちて来て捕まえられなくなっているのかなんなのか理由はよくわからんが、中島に預けることができるようになりなんとかなりそうな空気に。ボール持ったらさすがで、近くに山中がいても2メートルとかなら絶対にパスしないところは美徳すら感じる。自分が楽になりたいからボールを離しやがってッ!って思うことは Jリーグ見ててもままあるし、奪われてカウンター喰らって J1 昇格を逃したりします。。。
終了間際、豊川が正面アークすぐ外でイーブンボールの競り合いの際にファウルを取られる。強烈なシュートは入ったかと思ったがゴール右後ろの黒いポールに直撃。心臓に悪いわ!実は壁に当たっていたらしく北朝鮮コーナーキックになり、これをゴール正面へいいボールをあげられ誰かにあたるも外れてゴールキック、事なきを得た。だが、ゴールキックってことはシュートを撃たれているわけだから素直には喜べない。あとワンプレーで終わりってとこまできてもそんなことを思ってしまうほどなんで勝ってるのかよくわからない。
ほどなく試合終了。とりあえず勝ててよかったですね。手倉森監督はみんながガチガチになってたのでこれ以下はないとのことだが、去年の試合を見る限り7-0で勝った試合以外は全試合こんな感じだったような気がするので勝ち進むとしてもヨロヨロ跳ね返す試合が続きそう。これは疲れます。