うほぅ

糞日記

サッカーの大事さ

http://jp.youtube.com/watch?v=umOTwRLPRBI
2002年日韓ワールドカップ決勝トーナメント1回戦アイルランド×スペインの中継中、画面にスタンドのアイルランドサポーターのおっさんが映る*1
これが日韓ワールドカップで最も感動したシーンだった。
アナウンサーと解説の声がハモる。「いやぁ………。サポーター、泣いてますねえ。」
このとき、まだアイルランドは勝ったわけでも負けたわけでもなく前後半を終えて 1-1 。延長戦を迎えるハーフタイムだった。結果がでてもないのに何を泣いてんだという人もいると思う。
この日韓大会でアイルランドは劇的な同点劇を繰り返してきた。開幕日のカメルーン戦では"浪速の黒豹"パトリック・エムボマに先制されながらも後半追いつき1-1の引き分け。戦力差があると思われたドイツに対しても、やはり先制されるものの後半ロスタイムにロビー・キーンの劇的な同点弾が決まりやはり引き分けに持ち込む。
http://jp.youtube.com/watch?v=T42WgrmH8gQ
そうして決勝トーナメントに進出して迎えたこのアイルランド×スペインという試合も、テクニックで勝るスペインに押され気味に進み、前半早々にモリエンテスのヘディングゴールを許し0-1。しかしアイルランドも長身FWのクインにボールを集める形で食い下がる。後半にペナルティを得るものの、イアン・ハートがスペインの守護神カシージャスにセーブされ絶好の同点チャンスを逃す。
アイルランドはあきらめない。なんとロスタイムに再びペナルティを得て、ロビー・キーンのキックがゴールネットを揺らした。カメルーン・ドイツ・スペイン。強力な3チームにいずれも先制され、アイルランドは3たび同点に追いついた。
昔、イギリスの圧制や宗教対立、大飢饉などで祖国を捨てざるを得なかったアイルランド人達は、移民として世界中に散らばっていった。その子孫達の世界全体での人口は今では本国の10倍以上と言われている。そんな世界中のアイルランド系移民のサッカーファンが、ワールドカップアイルランドを応援するためにはるばる極東の地に集結した。あのサポーターもそのうちの一人だったと思う。
そしてスタジアムで見た自分のルーツであるアイルランドの代表は、どんな相手でも絶対に勝負をあきらめず戦い抜いてみせるそんな選手達だった。勝ち負けなんかじゃあない。アイリッシュ魂だ。その姿を誇りに思う気持ちがあのサポーターの目からあふれ出したんだと思う。
日本の試合で感動できないのは何故なんだろう。トルコに負けた試合はなんだったんだ。もっと戦う気持ちを見せてほしい*2。今後日本の試合を見てこのアイルランドサポーターのように泣けることがあるだろうか。


昔あったサッカー動画サイトで上記のような趣旨の文章*3とともに上の感動して泣くサポーターのシーンの動画が公開されていて、凄く共感を覚えたことを覚えている。
もちろんその動画はダウンロードしたんだけど、HDDが壊れた際にいっしょに吹っ飛んでしまった。
ふと思い出して検索したら YOUTUBE にあったので張っておきます。ドイツ戦のゴールもついでに。感謝。

*1:なんか白人なので老けて見えるがおっさんというほど年いってなさげではある。

*2:この点に関しては、ジーコの時のアジアカップで薄氷の勝ち抜きッぷりを見たときは中澤や川口に凄く感動したけど。でもジーコジャパンにはやっぱりヒデ・俊輔・稲本・小野を要する中盤が全く機能しなかったことに失望した。オシムのやり方をみてるとあれじゃあダメだったんだなと今では解るけど。

*3:といってもうろ覚えすぎてかなり漏れの作文