うほぅ

糞日記

プエルタの一番厳しい試合

ついつい仕事中にスポーツナビを見てしまう。
どんどん見てる時間が長くなってて問題だがアジアカップあったし欧州リーグも開幕した。
ホンマヨシカ氏のコラムを、
サッカージャーナリストにしては珍しいインテリスタ調の文章もあって毎回楽しみにしてる。
だが今日は小澤一郎氏のこのコラムに時間や自分のタスクを忘れさせられた。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20070829-00000023-spnavi-socc.html
スペイン時間8月28日の14時30分、突然の病に倒れてから約60時間続いてきた戦いを終え、アントニオ・プエルタは静かにこの世を去った。何度も心停止に見舞われ、孤独な戦いを強いられてきた彼にとっては、22年の人生の中で一番厳しい試合となったに違いない。そのピッチにはいつもいるはずのチームメートもいなかった。指示を出してくれる監督もいなかった。ただ、ピッチの外から同じく人生を駆けてエールを送ったファンが多かったからこそ、彼は孤独ながらも勇敢にピッチの上で戦い続けていたのかもしれない。

アントニオ・プエルタ。このセビージャのスペイン人のことはプレーも見たことは無かったし、
そもそも漏れ自身スペインはサッカー的に敵国の位置付けなのでもしかしたら気にも留めなかったかも。
だがこの男はすばらしい選手だったらしい。
小澤氏のこの文章を読んでも所属チームのセビージャやスペインにとってどんなに大事な選手だったかってのが伝わってくる。
地元のライバルチームのベティスのサポーターたちまでもが大勢集まってプエルタの死を悼んだそうな。
こんな日にセビージャのチームメイトは試合のためにギリシャに行かなければならないんだから無常だ。
人一人倒れたぐらいではサッカーは止まらない。
これからどんなにメディカルチェックがどうのこうのともめて改善がなされていっても、
いつかまた試合中に人が死ぬことがあると思う。それでもサッカーは続くと思うと罪深い気持ちになる。
サッカーは戦争を止めたりはしないが、スポーツは超越してるかもしれない*1
こんな感想を持ってほしくて小澤氏は書いたんじゃないと思うが、
本当に何でプエルタのような人が亡くなって漏れなんかがまだ生きてるんだろうかと思う。
オシムの最近の発言では最もしみたこの言葉が頭を過ぎった。
「このショックを乗り越えて、生き残ってください。」

*1:どうでもいいがこのCMは本当に陳腐。